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「八月の濡れた砂」

監督:藤田敏八 出演:広瀬昌助, 村野武範, テレサ野田



 70年代に十代の夏を過ごした少年たちにとっては、青春映画の名作として忘れがたい存在。ただし“青春グラフィティ”などと甘っちょろい肩書きが似合う作品ではない。校長を殴って放校処分になった少年が、友人に童貞喪失をそそのかし、同級生だった少女の股間をまさぐりナポレオンをがぶ飲みし、唐突に通りすがりの女性を犯し、あげくの果ては義理の父親をライフルで恐喝してヨットを奪い、洋上で顔見知りの女性を強姦する。とんでもないガキの夏の日を描いた作品である。それでもこの映画が未だ愛され続けているのは、十代の時に誰もが抱く反逆的願望をかなえていることもさることながら、夏の終わりという感傷的な季節をドラマチックに彩って見せたのが大きいのではないか。つまりこの映画の本質はファンタジーなのだ。故にラストでヨットが沈むことを気にする必要などないのである。(1971)


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